「パズドラ」ことオンラインゲーム「パズル&ドラゴンズ」の宣伝が違法だったとして、消費者庁がガンホー・オンライン・エンターテイメント社に対し約5千万円の課徴金を納めるように命令しました。
ガンホーが「パズドラ」の宣伝で法律に違反したということですが、そもそもガンホーはいったいどんな宣伝をしたら違法になったのでしょうか?
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ガンホーが課徴金5千万円命令をくらった「パズドラ」の宣伝とは?
ガンホーがパズドラこと「パズル&ドラゴンズ」の宣伝で不当な表示を行ったとして、課徴金(かちょうきん/国が違反事業者に対して課す罰金)5千万円を消費者庁から命じられました。
いったいガンホーはどんな不当表示を行っていたのでしょう?
ガンホー不当表示パズドラ宣伝の実物
問題となった表示が、こちらです。
不当表示が行われたのは、2016年11月にパズドラに登場した期間限定のガチャ「フェス限ヒロインガチャ」です。
「フェス限ヒロインガチャ」で出現するキャラクター13体について、その全てが「究極進化(レベルはそのままで性能だけパワーアップする進化)」の対象となるとニコ生(ニコニコ生放送)及びYouTubeライブで、音声で配信されました。
具体的には、
「2月は、えー、ま、11月に登場した全フェス限ヒロイン、ガチャキャラが全部究極進化するっていうのがありまして」
「第4弾、2月1日からですね。予告してるんですけれども、11月に開催したフェス限ヒロインガチャ、これらのキャラクター全員、究極進化決定」
「スライドお願いします。なんとですね、2月から3月にかけてモンスター55体を一挙究極進化、してみたいと思います」
「対象キャラ、もう一度、あらためてこちらになります。先日ね、11月の段階で発表していたフェス限ヒロインガチャのキャラは全部入ってますので」
と2016年11月~2017年2月にかけて「ガンホー公式生放送」内で3回、音声で発表していたのです。
しかし実際は、フェス限ヒロインガチャのキャラクター13体のうち2体しか「究極進化」の対象となっておらず、残りの11体は「進化(レベル1に戻る)」の対象でした。

1回だけではなく3回も「全部究極進化」と言っておきながら、実際には13体のうち2体だけしか「究極進化」しないというのは確かにヒドイですね!!
不当表示が行われたパズドラのガチャ、1回いくら?
フェス限ヒロインガチャは魔法石10個でのガチャだったので、魔法石をまとめ買いして挑んだユーザーも多かったと思います。
魔法石は1個100円なので、バラで買うと魔法石10個は1000円ということになります。
5000円で魔法石85個がまとめ買いできるので、フェス限ヒロインガチャについては5000円払って8回ガチャに挑戦したユーザーが多かった模様です。
ガチャ1回につき、625円~1000円くらいかけていた計算になりますね。
中には学生がお小遣いで課金していたケースも多々あったのではないしょうか!?
子供を持つ親として、ガンホーの不当表示は看過できません><
これだけ「全部究極進化」と大々的に宣伝しておいて、実際は2体しか「究極進化」しないと知ったら、私だったら「詐欺!!!」って思うかも^^;)
不当表示は音声であってもNG
パズドラの不当表示は広告ではなく、ニコ生とYouTubeライブでの音声や映像で配信されたものでした。
ニコ生などの音声発表でも不当表示があれば違法になるんです!!!
なので今回、ガンホーは課徴金5千万円の支払いを命じられたわけですが。
本当のところ、課徴金は1億円が予定されていたのを、ガンホーが自ら違反を申告したために半額の5千万円になったのだそうです 😯
いずれにしても、不当表示は良くないですし、辞めてほしいですよね。