滋賀県彦根市で19歳の巡査が教育係の同僚を撃った事件について、少しずつ情報が明らかになっています。

 

「交番で働き、市民の身近な存在になりたい」

 

地元紙のインタビューに、このように答えていた2年前の19歳巡査。

 

それが何故、このような事件を引き起こしてしまったのでしょうか?




 

19歳巡査の素顔は?元高校球児が何故こんな事件を?

19歳巡査の顔と名前、出身校

滋賀県彦根市で起きた警官を撃った事件は、犯人も警官だったということで日本中に大きな衝撃を与えました。

 

容疑者は19歳の未成年でしたが、拳銃を持ったまま逃走したということで警察から顔と名前が公表されてしまいました。

 

犯人の名前は、大西智博

大西智博容疑者

 

出身校は滋賀県立安曇川(あどがわ)高等学校です。

(「世界のナベアツ」として知られた桂三度さんの母校でもある)

 

19歳巡査こと大西容疑者は、高校時代は野球部に所属していました。

 

野球部の練習は休まず真面目に参加し、後輩思いだったといいます。

 

野球部の恩師は大西容疑者に大学進学と野球続行を勧めたものの、大西容疑者は警察官として生きる道を選びました。

 

少年時代から警察官にあこがれていた

19歳巡査こと大西智博容疑者が大学進学ではなく就職を選んだ理由は、警察官へのあこがれを強く持っていたためでした。

 

高校生や大学生を対象に年2回開かれる、滋賀県警察学校のオープンキャンパス。

警察学校のオープンキャンパス
不審者役を取り押さえるオープンキャンパス参加者(参考画像)

 

2016年に開かれた警察学校のオープンキャンパスに、大西容疑者も参加していました。

 

地元紙のインタビューに対し

「交番で働き、市民の身近な存在になりたい」

と語っていた大西容疑者。

 

念願かなって警察官に合格したときにはとても喜んでいたといいます。

 

元高校球児の大西容疑者は野球部の練習に真面目に取り組んでいたと言いますから、キツイ状況でも耐えうる体力と精神力は持っていたはずです。

 

それが何故このような事件を起こしてしまったのでしょうか。

 

罵倒(ばとう)されたので撃った

逮捕された19歳巡査こと大西容疑者は、身柄を確保された際に

罵倒(ばとう)されたので撃った

と供述しました。

 

頭が真っ白だった

とも語っていますが、

・逮捕された時点で現金50万円を所持していた

・近くのコンビニに寄る姿がとらえられている(現金をおろしたと見られる)

・パトカーで逃走し、交番から4キロ離れた地点へ田んぼへパトカーを放置している

という点から、大西容疑者が逃亡しようと考えたことが伺えます。

 

しかし実際は町内の近江鉄道の線路上を制服姿のままで歩いていたと言いますから、大西容疑者が心身虚脱状態だったようにも伺えます。

 

警察官に憧れて、夢だった「交番で働き、市民の身近な存在に」なったはずだった大西容疑者。

 

さすがに自分のしでかした事の大きさに恐れおののいたのかもしれません。




 

19歳巡査を逆ギレさせた巡査部長の罵倒内容は?警察では罵倒が日常茶飯事!?

19歳巡査こと大西智博容疑者は、今回の事件の被害者である井本光(あきら)巡査部長(41)とともに滋賀県警彦根署の河瀬駅前交番に勤務していました。

 

2人は3月26日(事件の16日前)に河瀬駅前交番に配属されたばかりでした。

 

それまでは大西容疑者も井本巡査部長も顔を合わせたことがなく、2人は同僚になったばかりでした。

 

河瀬駅前交番にはもう一人別の巡査も勤務していて、井本巡査部長が大西容疑者とその巡査の教育係を担当していました。

 

巡査部長の罵倒内容は?2人の間にトラブルがあった?

大西容疑者は今回の凶行に至った理由として

「罵倒されたので撃った」

と語っています。

 

井本巡査部長が具体的にどのような言葉で大西容疑者を罵倒したのかは明らかになっていません。

 

また2人の間にトラブルがあったのかどうかについても、滋賀県警は

「現時点で把握してない」

「分からない」

「捜査中で答えられない」

と会見で繰り返すばかりでした。

 

警察では罵倒が日常茶飯事!?

国民の安全を守るために厳しい訓練を受ける警察官ですが、実はブラック企業顔負けのパワハラが未だに横行しているという現実があります。

 

警察学校の退職率はとても高く、半年でおよそ20%もの人が辞めていくそうです。

 

そのため警察学校では「人が辞めることを見越して大量の人材を採用し、過酷な業務に耐えられない人間をどんどんドロップアウトさせていく」ということが行われています。

 

一般的に「3年で離職率30%以上」がブラック企業かどうかを見極める目安とされていますから、「半年で離職率20%」の警察学校がどれだけブラックなのかは容易に想像できます。

 

人材を育てるための厳しい叱責ではなく、ふるい落とすための罵倒。

 

こんなことが日常茶飯事なのですね。

 

まとめ

19歳巡査こと大西容疑者が起こした事件は世間に大きな衝撃を与えました。

 

もちろん上司を撃つなんてあってはならないことですし、絶対にやってはいけないことです。

 

しかし大西容疑者は真面目な性格だった分、逆に理不尽なパワハラまがいの罵倒には耐えられなかったのではないかという気もします。

 

取り調べでは交番勤務のときよりも更に激しく罵倒されているかもしれないですね。