麻疹(はしか)が流行しています!
麻疹(はしか)はとても感染力が強いウイルスなので、周囲に麻疹(はしか)にかかった人がいた場合、麻疹(はしか)に対する免疫力(抗体)を持っていない場合はほぼ100%感染し発症すると思って間違いありません 🙁
では過去に麻疹(はしか)予防接種を受けていなかったり、あるいは受けたかどうか分からない場合はどうしたらよいでしょうか?
麻疹(はしか)と風疹は名前が似ているけど、風疹にかかったことがあれば麻疹(はしか)には感染しなくて済むのかというのも気になるところですよね。
そこで今回は麻疹(はしか)と風疹の違いや、麻疹(はしか)のワクチン接種を受けるべきかどうか、麻疹(はしか)の抗体検査とワクチン接種がいくらか(値段)についてまとめてみました。
Contents
麻疹と風疹は同じ?違う?
麻疹(はしか)と風疹、字が似ていますよね。
どちらも発症すると発熱して身体に発疹ができるという共通点があり、同じ病気なのではないかと思う人もいるかもしれません。
結論を先にいいますと、麻疹(はしか)と風疹は別の感染症です。
風疹のことを「3日ばしか」なんて別名で呼ぶこともあるので、もしかしたら「風疹は麻疹を軽くしたもの」なんて勘違いされることもあるかもしれません。
しかし麻疹(はしか)は「麻疹ウイルス」が原因で、風疹は「風疹ウイルス」が原因です。
麻疹と風疹はそれぞれ別々のウイルスが原因なので、別々の感染症です。
なので、風疹にかかったことがある人でも、麻疹にかかったことがなければ麻疹にかかる恐れがあります!
ちなみに、妊婦さんが感染すると生まれてくる子供に先天性の障害が出る恐れがあるのは「風疹」です。
麻疹も風疹もどちらも予防接種があり、単独で「麻疹ワクチン」「風疹ワクチン」があるだけでなく、はしか・風疹の混合ワクチンである「MRワクチン」もあります。
麻疹(はしか)の予防接種、受けた方がいい?
麻疹(はしか)に対する免疫力(抗体)を持っている人は、予防接種を受ける必要はありません。
つまり、
・過去に麻疹(はしか)にかかったことがある人
・麻疹(はしか)のワクチン予防接種を受けたことがある人
は、予防接種を受ける必要はありません。
逆に言うと
・過去に麻疹(はしか)にかかったことのない人
・麻疹(はしか)のワクチン予防接種を受けたことのない人
は、予防接種を受けた方がいいでしょう。
現在は麻疹(はしか)の予防接種については、
・1歳児
・小学校入学前の1年間
の2回受けることになっています。
小学生以上の年齢で麻疹(はしか)未感染&ワクチン未接種の場合は、ワクチンの予防接種を検討してはいかがでしょうか。
参考記事:麻疹(はしか)予防接種の義務化はいつから?生まれた年代別にチェック!
特に、麻疹(はしか)の流行地域へ出かける場合、あるいは海外旅行へ行く前などにはワクチンの予防接種を受けておくことをオススメします!
ちなみに麻疹(はしか)の抗体価がワクチン接種で上がるまでには2週間くらいかかるので、接種時期はお出かけの2週間前くらいにま済ませておくとよいでしょう。
麻疹(はしか)の抗体検査とは?料金(値段)はいくら?
麻疹(はしか)に対する免疫力を持っているかどうかは、麻疹(はしか)の抗体検査を行うことで分かります。
麻疹ウイルスをやっつけるための抗体(こうたい)を持っているか、抗体価が高い(=抗体の量が多い)かどうかを調べます。
麻疹(はしか)の抗体価が高ければ、麻疹(はしか)にかかる可能性は低いです。
麻疹(はしか)の抗体検査の料金は自費検査となってしまうので少々お高めです。
だいたい6,000円くらいかかると思ったほうがよいでしょう。
(正確な金額が知りたい場合は、受診予定の医療機関にお問い合わせください)
麻疹(はしか)の抗体検査は2ccほど採血をして、およそ1週間以内に結果が分かります。
※採血後がアザになって苦手だという方は、こちらの記事も参考にしてください( ´∀`)
採血後に内出血(アザ)が起きる原因は?治し方や予防方法が知りたい!
麻疹(はしか)ワクチン予防接種の料金(値段)はいくら?
麻疹(はしか)のワクチン予防接種を決意した場合、値段も気になるところですよね。
麻疹(はしか)のワクチン接種時期を逃した場合、予防接種は自費となってしまいます。
ワクチン接種にかかる費用は、医療機関によってまちまちです。
麻疹(はしか)ワクチン単独の場合:5,000円~10,000円くらい
麻疹・風疹混合(MRワクチン)の場合:7,000~12,000円くらい
というのが相場です。
こちらも医療機関によってワクチン接種にかかる料金がまちまちなので、正確な金額が知りたい場合は受診予定の医療機関にお問い合わせください。
麻疹(はしか)の予防接種、受けなくてもいい?
麻疹(はしか)の予防接種を受けたことがなくて、麻疹(はしか)に発症したことがない場合、もしかしたら
「わざわざ痛い思いをしてワクチン接種をしたくない」
「ワクチン接種の料金が高い」
と思って躊躇していませんか?
あるいは
「たかが『はしか』でしょ?昔は自然感染してたでしょ?」
「どうせ発熱と発疹だけでしょ?大したことないって」
と思っている人もいるかもしれないですね。
でも麻疹(はしか)が怖いのは、感染力が非常に強いという点なのです。
麻疹(はしか)は空気感染するので、マスクや手洗いでは感染を予防できません。
麻疹(はしか)の免疫力を持たない集団の中に1人発症者がいるだけで、周りの14人が発症すると言われています。
麻疹(はしか)の感染力はインフルエンザのおよそ10倍といえば、怖さが伝わるでしょうか。
つまり、麻疹(はしか)にかかってしまった場合、周りに感染させてしまう恐れがあるのです。
麻疹(はしか)の重症例では肺炎や脳炎などの合併症を引き起こす恐れがあり、最悪の場合命を落とす危険もあります。
そのため、麻疹(はしか)の予防接種を受けるということは、周りへの感染を防ぐためにも必要だといえます。
まとめ
麻疹(はしか)と風疹は別のウイルスです。
麻疹(はしか)に対する免疫を持っているかどうかは抗体検査で調べることができます(費用は自費、目安は6,000円)。
麻疹(はしか)の抗体価が低い(免疫を持っていない)場合、妊婦以外はワクチンの予防接種を受けることをオススメします(費用は自費、料金は麻疹ワクチン単独の方がMRワクチンよりも安い)。