市川海老蔵さんの奥様であり、フリーアナウンサーの小林麻央さんが天国へと旅立ちました。

まだ34歳という若さでした。

2人のお子さんを残して旅立たなくてはいけなかったのは心残りだったと思いますが、海老蔵さんやご家族が麻央さんの分まできっと愛情をいっぱい注いで守ってあげるのだろうと拝察します。

小林麻央

小林麻央さん、実はお母様も乳がん経験者であったそうです。

親子2代に渡っての乳がん、さぞかし心配も悩みも多かったことでしょう…。

乳がん体質というのは遺伝するのでしょうか?調べてみました。

小林麻央、母親も乳がんだった!遺伝性の乳がん?

乳がん体質は遺伝するのか?

世界的に見て、2親等までの間(親、子、姉妹、祖母)に乳がん患者がいる場合は、そうでない場合と比べて乳がんを発症する確率は2倍くらいになると言われています。

国立がんセンターの研究結果によると、乳がんの罹患率(かかる確率)は人口10万人あたり115.7人(0.1157%)です(2010年の調査結果)。

つまり、2親等までの間に乳がん患者がいる場合、乳がんの罹患率はおよそ0.23%(500人に1人以上)にまで上昇すると言えます。

この数字を高いと感じるか、そうでないと感じるかは人それぞれです。

しかし、他の人よりは乳がんを発症しやすいことは念頭に置いておいた方がいいと思われます。

遺伝性疾患の乳がん(BRCA1/BRCA2陽性)の場合は50%の確率で遺伝する

乳がん患者のうち、5%~10%の割合の人達にはBRCA1またはBRCA2と呼ばれる遺伝子のどちらかに変異(人とは違う部分)が認められます。

BRCA1遺伝子もしくはBRCA2遺伝子のどちらかに変異がある場合は、遺伝的に乳がんを発症しやすい体質を持っています(遺伝性乳がん・卵巣がん症候群:HBOC)。

そして、BRCA1遺伝子変異またはBRCA2遺伝子変異は男女問わず50%の確率で子供に遺伝すると言われています。

HBOC(遺伝性乳がん・卵巣がん症候群)の特徴の一つに「若年発症」というものがあります。

小林麻央さんはお母様も乳がん経験者ですし、ご自身のがん発症が30代前半ととても若いのでHBOCが疑われてもおかしくない状況でした。

しかし小林麻央さんは検査の結果、BRCA1遺伝子にもBRCA2遺伝子にも変異は見つからなかったそうです2016年10月7日の、小林麻央さんのブログに記載があります)。

つまり、小林麻央さんは遺伝性の乳がんではなかったということになります。

遺伝子変異は見つからなかったものの、親子2代で乳がんを発症したとなると、ご自身もご家族もとても心を傷めたものと思われます。

乳がん遺伝子検査は一般人も受けられる?

日本乳癌学会の診療ガイドラインでは、以下の項目に1つでも当てはまる場合は遺伝性の乳がんの可能性を考慮して、希望される患者さんに遺伝子検査を受けてもらうという流れを提示しています。

遺伝性乳がんを考慮すべき状況

・若年発症乳がん(50歳以下が目安。浸潤性(しんじゅんせい)および非浸潤性乳管がんを含む)

・トリプルネガティブ(ER陰性,PgR陰性,HER2陰性)乳がん

・‌同一患者における2つの原発乳がん(両側性あるいは同側の明らかに別の複数の原発がんを含む)

・年齢にかかわらず以下の乳がん患者

  1)50歳以下の乳がんに罹患(りかん)した近親者(第1~3度近親者)が1人以上

  2)上皮性卵巣がんに罹患した近親者が1人以上

  3)乳がんおよび/あるいは膵(すい)がんの近親者が2人以上

・乳がんと以下の1つ以上の悪性疾患(特に若年発症)を併発している家族がいる乳がん患者:膵がん,前立腺がん,肉腫,副腎皮質がん,脳腫瘍,子宮内膜がん,白血病/リンパ腫,甲状腺がん,皮膚症状,大頭症,消化管の過誤腫,びまん性胃がん

・卵巣がん/卵管がん/原発性腹膜がん

・男性乳がん

女性の皆さんには、いきなり遺伝子検査を受けるよりも「まずは乳がん検診(エコーやマンモグラフィ)を受ける」ということをオススメします。

小林麻央さんのことをきっかけに乳がん検診を受診する人が増えて、一人でも多くの方の命が救われるのならば、きっと小林麻央さんも本望ではないかと思います。