神戸市のメリケンパークに「世界一のクリスマスツリー」を立てるプロジェクトが進行しています。

 

しかしこのプロジェクトのために伐採されたあすなろの木樹齢150年もの大木であること、およびプロジェクト終了後は切り刻まれて売り飛ばされることが決定していることから、プロジェクトには反発の声も上がっています。

 

この「世界一のクリスマスツリー」プロジェクトの内容や主催者、炎上理由についてまとめてみました!

 

 

神戸「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」とは?

神戸市では現在、神戸開港150年記念事業の関連事業として「世界一のクリスマスツリー」を神戸市中央区のメリケンパークに立てるプロジェクトを進行させています。

世界一のクリスマスツリー

 

この「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」と名付けられた企画。

 

その内容は、ニューヨークのロックフェラーセンターの巨大クリスマスツリー(高さ21~30m)よりも大きな生木のクリスマスツリーを立てるというものです。

 

イベントの開催期間は2017年12月2日(土)~26日(火)の予定で、ツリーの点灯は17:30~22:00の予定となっています。

 

このプロジェクトのために選ばれたのが、富山県氷見市の山中で見つかった、樹齢150年・高さ30mもあるあすなろの木

あすなろの木

 

このあすなろの木は10月に特殊車両や大きな船を使って1,000km以上もの距離を移動し、メリケンパークに植樹されました。

あすなろの木

 

めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」は、阪神・淡路大震災の鎮魂の思いから、東日本大震災などの被災地への鎮魂、そして復興と再生の象徴として日本のみならず世界中へ希望のメッセージを送るという事業です。

 

ツリーの飾りには、反射材オーナメントにイベント参加者が未来へ向けた夢や希望のメッセージを書き込んだものを使用する予定で、来場者数は約1ヶ月間で100万人を目標としています。

オーナメント

 

オーナメントの代金は、1つ500円(税込)。

イベント会場や協力店舗、オンラインで購入することができます。

1)イベント会場 神戸メリケンパーク

神戸市中央区波止場2

12月2日~26日まで販売

2)そら植物園インフォメーションセンター&カフェ

東京都渋谷区代々木1-28-9

11月3日~12月19日まで販売

3)オンライン

フェリシモ

 

めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」が目指している「世界一」とは、ツリーの高さではなく、このオフィシャルメッセージオーナメントの数なのだそうです 😯 

 

オーナメントの数が5万枚を超えると、ギネス記録達成とのことです。

 

主催者はどこ?代表の西畠清順ってどんな人物?

めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」の主催は「そら植物園」。

 

国内外で多数の企業や行政機関などの依頼に応えて、さまざまなプロジェクトを各地で展開している企業です。

 

一例として、綾瀬はるかさん主演のNHK大河ファンタジー「精霊の守り人」のタイトルバックや、

精霊の守り人

 

京都ポルタの空間プロデュース「そらつなぎの庭」など、多くのプロジェクトを全国各地で手がけています。

京都ポルタ

 

「そら植物園」の代表は、西畠清順(にしはた・せいじゅん)氏。

西畠清順

 

老舗の植木卸問屋「花宇」の5代目社長であり、プラントハンターという、国内外を問わず植物を収集する仕事もしています。

 

日本が輸入している園芸用の巨木の、およそ9割が「花宇」のものだということから西畠氏の手腕が優れていることが分かります。

 

これだけ優秀な人が手がけているにも関わらず、「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」には批判の声が寄せられています。

 

いったい何故でしょうか?

 

世界一のクリスマスツリープロジェクトが炎上?その理由は

樹齢150年のあすなろを伐採した理由がエゴ丸出し

めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」が反発を招く理由の一つが、主催者の西畠氏の発言です。

 

西畠氏はツリーの材料となったあすなろの木について、

こんな山奥でひっそりと生きてる落ちこぼれの地味な木を、一瞬だけでも輝かせ、他の場所に置いてあげたい

もしぼくがアイツ(あすなろの木)だったら、『ここまでこれでうれしい!』っていうでしょうね!

と語っています。

 

しかし伐採前の写真を見ると、木には縄がかけられており、地元の人が大切にしていた様子が伺えます。

あすなろの木

 

それを「落ちこぼれの地味な木」と決めつけて、故郷からはるか遠くの神戸まで運ばれ、潮風に吹きさらしにすることが、本当にあすなろの木の望みだったのか疑問です。

 

あすなろの木はプロジェクト終了後、切り刻まれ売り飛ばされる

12月26日でクリスマスツリーの役目を終えたあすなろの木は、そのままメリケンパークで大切に育てられるのかと思いきや、終了後には撤去されることが決まっています。

 

しかも大手通販会社「フェリシモ」のサイト内で、このあすなろの木を使ったバングルが売り出されることが告知されています。

バングル

 

このバングルは1つ3,800円(送料込)。

 

バングル販売の告知を見た人からは

「結局切り倒すのか」

「せっかく生きたまま運んできたのに」

と批判の声が相次いでいます。

 

これに対し、フェリシモは

「商品に使うのは枝など木の一部。伐採するかどうかについては未定」

と説明しています。

 

しかし、ツリーの設置場所については主催者側と神戸市が鎮定契約を結んでいて、期間終了後にあすなろの木撤去することは既に決まっています。

 

しかもバングルの説明には

寿命を終えた特別な樹木

との一文があり、どう考えても切り刻まれて売り飛ばされるとしか思えません。

 

日本人は昔から木に慣れ親しんできて、家や家具など様々なものに木を加工して暮らしてきました。

その一方で、樹齢を重ねた木については「御神木」として崇めてきたりもしました。

 

今回のあすなろの木の使いみちについては、

「150年なんて大したことない」

「こうして使って楽しんでみんなに渡るならいいじゃねーか」

という意見もあります。

 

でも個人的には、西畠氏らが作り出そうとしている世界観(「落ちこぼれの木を一瞬だけでも輝かせたい」など)が気持ち悪くて受け入れられません。

 

これが普通に「イベントが終わったら木材として有効活用します」とかなら、まだ受け入れられたような気がします。